自己啓発沼、ざわ、ざわ、
今回は、自己啓発セミナーに出費を重ねる男性の以下記事について、考えたいと思う。
https://president.jp/articles/-/46270?page=1
概要は、以前投資で出した損失を取り戻すために、投資を始めたい47歳独身男性。手取り30万だが支出も30万、ボーナス100万も使用予定あり。貯金は600万。支出30万の内訳として7.5万が自己啓発関連だという。
おそらく年収600万オーバーだと思われる。年収ピラミッドでいうと上位20％、平均年収よりもかなり上、金銭的に不安なく生きられると思う。というより600万未満が80％なのだ、600万あっても金銭的に不安であれば、日本人の9割は経済的に不安ということになる…あれ、案外そうかも知れないと思えてきた。
私が思う危ない考えは 以前の投資の損失を取り戻したい と考えている点。分かる、すごい分かる。だって私がそうだから。でも取り戻したいと思えば思うほど、沼にハマっていく。そして一発逆転を狙い続け、心を消耗させていく。本当の解毒剤はコツコツと仕事をして取り戻すしかないのに、である。
そして自己啓発に7.5万ということ。自己啓発、自己研鑽、本職の給料アップに繋がるかもしれないが、悲しいかな、日本の会社の給料上げ幅はかなり小さい。とりわけ既に月に額面40前後貰っていることから、転職により更に飛躍的に年収が上がるとも思えない。健康系のサプリも自己啓発の7.5万に組み込まれているため、一概には言えないが、毎月の手取りを自己啓発分だけ増やさないと割に合わないのだ。そして手取りで年90万増やすということは額面100万以上増えるということ、年収ピラミッドの上位10％に食い込まなければならない。いかに難しいか、分かる。
上記2点、学ぶことが多い記事と感じた。自分の心に刻もうと思う。
奨学金の恐ろしさ①
知恵袋を見てると、奨学金を700万借りた上で、7月段階で大手企業の内定を取ることができず、手取り17万程の企業しか、もう受けるところがない、どうしたらいいか？という質問がありました。
700万円はかなりの金額ですが、私の周りにも奨学金1000万越える人もおり、実はリアリティのある数字なんだと感じました。
私も120万奨学金を借りており、毎月9000円程を払っています。残り60万くらいでしょうか。
700万奨学金を借りた場合の返済シミュレーションをしました。すると、無利息の場合であっても20年間、毎月約2.9万円支払う必要があるようです。毎月2.9万を17万からであれば、お小遣いを減らせば返済可能ではないかと考えます。
しかし、収入が大幅に減ってしまったりするリスクがあります。そんな時大丈夫でしょうか？自己破産するから大丈夫、と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし実際には自己破産はそう簡単にできないでしょう。何故かというと、
①保証人に降り掛かるため、親が結局支払うことになる。
②返済が苦しくなるのは返済が始まってから数年経ってから。
②について、初めは遊ばず切り詰めていた緊張の糸が緩み、家や車のローンが伸し掛かり、収入減という事態が発生してしまう。そうなることにより、徐々に返済できなくなっていく。そして人間は面倒や嫌なことは無意識に後回しにしてしまうものです。そのため、手をつけた時には既に手遅れになっていることでしょう。そしてその時に自己破産しようとしても、家はどうなる？車はどうなる？結婚していたら？私の周りの感じですが、社会人7年目頃になると、家を買う人が増えてくる気がします。自己破産をすると、全てを失うことになります。
住宅ローンが月8万くらいとすると、奨学金合わせ10万、11万といった金額がなくなることになります。これがずっと続くのは、かなりしんどいでしょう。
今回、質問者の方は就活に失敗し17万手取りの会社しか狙えないということ。これは別の見方をすれば朗報なのかもしれません。何故なら、手取り21,22万貰っていたら、どんどん失うものを増やしていき、自己破産がどんどん影響力を発揮するものになるからです。早めに返済ができないとなれば、自己破産の影響はごく小さくで済みます。とはいっても、自己破産せずに返済できるのが理想です。しかし、月2.9万の返済、学生さんが思っている以上にハードだということ、覚悟しておいたほうがいいです。
参考
https://simulation.sas.jasso.go.jp/simulation/syogakukinSimulationIn_submitHenkanInput.action
BBQに誘った知人の殺害事件について
2021/5/6に熊本市にてBBQをしていた中村英暉容疑者(23)が知人を呼び、殴り暴行を加え、車の中に放棄した疑いがかかっています。呼び出された知人は中学生の時の同級であり、容疑者はトラブルとなり殴った事実を認めています。被害者の方には、ご冥福をお祈りします。
BBQをしていて、途中から被害の男性を呼んだそうです。推測の域を越えませんが、本当に友人として呼んだのか、疑問です。中学生時代の同級生だそうですが、もしかしたらイジメの対象になっていたのではないか？という推測が、ニュース内コメントからも多数出ております。そして、中村英暉容疑者以外にも車に運んだ者や見知らぬ振りをした者も同罪として捜査をして欲しいと考えます。
殴った事実を認めている、と報道されていますが、殺害については認めているという報道はありません。関係性を捜査しているようですが、殴った結果、人が亡くなった、これは事実ではないでしょうか。
本当に親しい、いい友人のみを持ちたいものです。防衛が難しいですが、友人は選ばなければならないでしょう。しかしイジメなど断れない場合もあるでしょうし、難しい現実です。少なくとも容疑者は一生をもって償う必要があるでしょう。
ため池での水難事故から感じること
2021/5/9 ため池にて釣りをしていた小学生とそのお父様が溺れるという事故がありました。とても痛ましい事故で、ご冥福をお祈りします。
ため池の水難事故は多いようで、少しネットで調べてみると、かなり出てきます。それだけため池は事故が多いようです。何故多いのか調べてみました。すると、なんと現役の水難救助隊員ですら自力で脱出不可能なようです。これはため池の作りによるものだそうです。
ため池は人が入らないことを前提に作製されており、緩やかな傾斜のコンクリート製となっています。まず、足が水に浸かってしまうと滑ってすぐに深いところまで流されてしまうようです…。そしてこのコンクリート製の傾斜から上がろうとすると途中で足が滑り、また流されてしまう、その繰り返しとなってしまうようです。現役の水難救助隊員が脱出できないのであれば、一般人はまず無理と言っていいでしょう。天気によるでしょうが、ため池は深さが3m以上になることも多いらしく、そんなところに落ちてしまうなんて…恐怖でしかないです。
助かる方法ですが、慌てず救助を待つ必要があります。ロープなどがあれば、そのロープを何処かにくくりつけて投げれば救助はできるようですが、この際救助する人がロープを持つと同じようにため池に落下してしまうので絶対にだめなようです。また、救助を待っていても、もし周りに人がいなければ、低体温症になり助からないことになってしまいます。
ため池は基本的に立ち入り禁止、釣り禁止となっています。何故禁止になっているのか、先日のBBQの件でもそうでしたが、禁止の理由を調べてから行動する必要がありそうです。勿論、そもそも禁止なので駄目なことなのですが、禁止されていてもやってしまうのがヒトだと考えた方がいいのだと思います。この魚は食べるの禁止、と言われたら何故だろうって調べませんか？毒があるのか絶滅危惧種なのか、事前に調べる、そもそも禁止されている物には近付かない、これが重要だと思います。
競馬予想サイトによる詐欺被害1300万円から感じること
人は弱っている時ほど、藁にも縋る想いで短期で儲かる情報に引っ掛かってしまうものだと思います。
本件は、2020年8月に起こった詐欺事件となります。50代の男性が競馬情報サイトに登録をした際、電話がかかってきて、着順が事前に分かる所謂八百長レースを開催できると持ちかけられたようです。そしてレース開催費用として何度も支払い、被害額は1300万円となったそうです。
50代というと定年退職が見えてきます。定年までに2000万という情報が広まり、この被害男性も、もしかしたら焦っていたのかも知れません。退職金があっても住宅ローン返済でなくなることは、よくあることでしょうし。今回の詐欺事件はそのような貯められないという焦りが産んだのかもしれません。50代の平均貯金額は約1200万、中央値は約600万くらいだそう。つまり定年までに2000万貯められない人が大多数ということになります。大多数が同じ不安を持っており被害に合う可能性がある、そう思って警戒する必要があると思います。
詐欺って気付かないの？と思われる方も多いと思いますが、これだけ世の中に詐欺事件が多いということは、寧ろ人は騙されるものだということです。自分も騙される可能性が高い、そう思って警戒しても十分過ぎることはないと思います。
なんにせよ1300万円…。恐らく競馬なので種銭は必要でしょうし、種銭に手を出さなければならないくらい危なくなって、ようやく気づいたのでしょうね。問い合わせしたら繋がらなくなったようです。被害者の方は9回に渡って計1300万円払っていることから、9回目の時に「このままだと種銭がなくなる」ことを相談したのではないでしょうか。不安になり相談時に自分の残り軍資金を話してしまった可能性があります。すると犯人は勿論逃げるでしょうね。稼げないなら用はないですもの。
きっと初めは少額だったんでしょうね。それがあと○万払わないとレースが開催出来ない、これだと前払った分が無駄になる、と言われ金額が膨らんでいったのではないでしょうか。
コロナ渦で人々の不安が更に掻き立てられるご時世です。不審に思ったらまずは友達・親・子供・相談所・警察、どこでもいいので相談をする、それが一番なのでしょうね。
禁止エリアでのBBQ中の事故から感じること
コロナ渦であることから人は現在多くないでしょうが、BBQ場所としてとても賑わいを見せているのが多摩川河川敷です。画像で調べてみましたが、パラソルが乱立していてビックリしました。パラソルの間にほぼ隙間ない…どうやって立てたのかと不思議に思ってしまうほどです。
さて、本件は2021年5月4日に起こった悲しい事故になります。BBQをしていた20歳の男性が川に流されお亡くなりになりました。事故現場は水深2.5m程で、BBQ禁止エリアになっていたようです。男女10名でBBQをし、お酒を飲んで楽しんでいたようで、服を着たまま川を泳いで渡っていたそうです。
水深2.5m、完全に脚はつかない深さですね。因みに子供だと10cm、大人でも30cmあれば、溺れてしまうようです。10cmという、かなりの浅さでも子供が溺れてしまうのは、顔に水がついた時何が起きたか分からないから、だそうです。そして大人が30cmでも溺れてしまうのは、瞬間的に水を飲み込んだ際に耳の管に冷たい水がいってしまうと、温度差で目眩を起こしてしまうからだそうです。目眩が原因のため、泳ぎが上手でも溺れてしまうリスクがある、ということですね。私も水泳を習っていたのである程度泳げるのですが、海に行った際やはり脚が付かない深さになると怖いですね。パニックになればなるほど沈みますし。よく海では浮いて待つのが良いと言われます。身体は浮くから、ということなのですが身体が縦向きだと水面から出るのは頭の上だけになるようなので横向きになる必要があります。ただ縦になった身体を横向きにするのはかなり難しいです。想像してみてください。浮かない足を頭と同じ高さまで持っていかなければならないのですから。
今回、男性が川に流されたと通報があってから見つかるまで40分経過していたようです。
BBQ禁止エリアになっている場所は、水深が深い・水流が速い等の危険があるか、もしくはゴミを持ち帰らない人がいて市が規制をかけたからでしょうか。禁止エリアでなければもっと人がいて、救助も早かったかも知れません。禁止エリアというのは、それだけで人が少ないという危険が潜んでいます。禁止エリアでBBQを実施した、この行いにどういった危険があるのかは把握しにくいものです。然しながら、今回の事故は勉強代というには余りにも高すぎます。川や海は危険なところだと認識を持ち、禁止エリアの場合は立ち入らない、他の場所で楽しめる方法を考えるようにする。私も肝に命じ行動したいと思います。
コロナ倒産①㈱レナウン
株式会社レナウンは大手アパレルメーカーです。1902年創業ということで、今年2021年現在で創業119年目です。老舗ですね。
そんなレナウンですが『名門』と言われるほどで、1990年代のバブル期には世界のアパレル業界で売上高トップレベルだったそうです。確かにバブル崩壊という大きな転換期があったとはいえ、そんな世界をリードする大手企業が倒産するとは、本当に分からないものですね。大手企業に勤めているからといって安定ではない、とはよく耳にする言葉になりましたが、正しくその言葉を表す現象でしょう。
今回の破産ですが、正確にはコロナウィルスがトドメを刺した形と言われています。
もともと百貨店を販路のメインとしていたようなので、確かに百貨店といえばコロナ前から閉店が騒がれていました。
レナウンはもともと連結900人ほどの従業員がいた企業です。コロナ渦の2020年5月より300人の早期退職を募集し民事再生を狙っていたそうです。しかし2020年11月に破産となりました。正確な人数は分かりませんが、この破産で最大900人程の人が職を失ったというのは恐ろしいことです。
レナウンの年収は平均500万程、中央値400万程だそうで、しっかりと稼いでいる方も多かったと見受けられます。年収400万といえば、住宅を購入している方も多いのではないでしょうか。なんといっても大手企業です、融資も通りやすかったでしょう。失職した方は新しい職場を見つけられているでしょうか。コロナ渦という未曾有の事態で生き抜くのは本当に難しいことだということを改めて恐ろしく感じます。明日は我が身と思い生活しなければなりません。
